-開発コンセプト-
・コントラバスプレイヤーの自分が、使いたいと思える楽器を自分で創る
→練習環境と時間の確保、飲み会に行きにくいこと、電車移動の大変さ・・。
ジャムセッションではまともにメンテナンスされていない楽器を弾くことも。
アマチュアプレイヤーとして、こういう思いをずっと抱えながら続けるのか。
これらの課題を解決できるベースギターを自分で作れないか・・。と考えたのが始まりです。
構想を始めた5年ほど前、他社の楽器でも「コントラバスライクなサウンド」をコンセプトにしているものはありました。が、デザインやサウンド、価格の面で満足できるものは少なかったと感じます。
しかしニーズは確実にある、何より自分が欲しい、作ってみたい、そういった気持ちで試行錯誤を繰り返し・・。一旦、形になるものが出来上がりました。サンプルの動画↑で伝われば嬉しく思います。
-製品の特長-
①サウンド面について
所謂フルアコ構造にして、ピエゾピックアップをつけさえすれば自分の求めているサウンドは出せるのか?どういったサウンドなら、コントラバスプレイヤーの自分が使いたいと思えるのか?開発の中で考えることは多くありましたが、サウンド面では最終的にこの2つを大事に考えました。
・適度な「ラフ感」
→アコースティック、温かみ・・。つまり丸い音?。
・・実際コントラバスを弾いていると硬さ、ざらつき、雑味、そういったものが音の成分に多く含まれていることが分かります。小型化する上でもそこは大事にしたいと思い、内部構造や材の選定、板の厚みを工夫し、柔らかすぎない芯のあるサウンドを目指しました。マグネティックピックアップを搭載したのも、ピエゾで拾いきれない「硬さ」の部分をミックスしてよりリアリティのあるサウンドを作るためです。
・「減衰」の表現
→コントラバスっぽい音だな、これはフレットレスベースの音だな・・。と判断する基準において、この減衰の部分がどうなっているか、は重要です。例えばジャズで使うなら「swingできるか?」に関わってきます。今回の楽器では完全なフルアコ構造とし、内部構造等を工夫して「弾む感じ」を表現できるようにしました。
②デザイン面について
→外観として、すっきり無駄のないかつ高級感のあるデザインを意識しました。
内部のプリアンプを動かすにあたって電池ボックスなども本来必要になりますが、つば出しした指板の下に基板などを収納することによってメカニカルな印象を軽減しています。
ボディ裏面はアーチ形状になっており、座奏、立奏ともにフィット感があります。
-詳細スペック・参考価格-
ボディトップ材:レッドシダー※
ボディサイド・バック材:マホガニー
ネック材:メイプル
指板材:リッチライト※
マグネティックPU:BARTOLINI 1CB-T
ピエゾPU:graphtech ghost
ブリッジ:graphtech Ghostマウント HipShot A-style ベースブリッジ
ペグ:gotoh GB707※
上記は開発における指標スペックとなりますが、この仕様でお作りした場合価格は¥350,000程度、納期は1か月半~2か月程度となります。
※の部分は相談次第で変更可能です。
試奏の希望やお問い合わせなどは当HPの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
遠方の方にも郵送等でサンプル機を試して頂けるよう2号機も製作中です。